医院名:医療法人真理恵会 田中彰クリニック 
住所:〒224-0003 神奈川県横浜市都筑区 中川中央1-37-9 TNKビル2F 
電話番号:045-914-6560

コラム

この10年ほど、地域誌に毎月載せていたコラムです。内容的に少し古い記事もあります。

2019.10.04

2015年9月 キッズルーム

車の販売店や携帯電話のお店などにキッズスペースとかがあります。当然、一緒に来ている子供がそこのお店にいると飽きてくるとそれにつられて親である購買能力を持った大人がお店を出てしまうのを防ぐためです。当院もキッズルームがあります。外来の順番を待つ間、待ち疲れる一番の要因は子供が帰りたがる時と考えています。私のところではクリニック側の待合室はどちらかというと妊娠していない方で子供を連れていない方、キッズルームは妊娠中もしくは子供連れの方が待合室として使っています。雑誌などもキャラクターの異なるものをそれぞれの部屋に分けて置いています。
診察の際も、子供が一緒でかまわない状況としていて、内診室などはある程度の大きさの子供でないと必ず看護師が子供に付き添っていて、内診室に看護師2名体制になることが多いです。横浜市都筑区は全国でも子供の多い地域です。従って小児科でなくても子供連れでおいでになることを前提に考えてシステムを組んでいます。決して子供を連れてこないようにしている「大人びた」医療施設もみられますが、感染症を持っていないお子様なら当院は一緒に来てもらっています。
もちろん考え方はいろいろだとは思いますが・・・。

2019.10.04

2015年8月 検診の結果

今回も人間ドックの話です。
以前「異常値という結果だったので来ました」という方が、正常値の基準範囲そのものが普通のものと異なっていたため「異常」と診断されていました。よく見ると貧血の項目だったのですが、性別が男性になっていて、男なら貧血という値だったのです。女性なのに男性の基準値では、正常値がずれる項目は当然あります。ただ、これは結構昔の話で最近はほとんどみません。
しかし、最近よくあるのが、妊娠中に受けてしまった人間ドック結果です。本人は妊婦であることを検診時に告げているのですが、結果の表にはどこにもその記載もなく、妊婦特有の正常値範囲を用いず、通常の成人女性の基準値で「正常・異常」を診断されていました。検査結果を人間が判断してなくてソフトウエア任せで自動的に判別されているようでした。
特に多いのが、コレステロール値とヘモグロビン値です。これは非妊娠時と妊娠時では正常値が異なります。「異常なので大至急医療施設を受診し診断方針結果をもらってくること!」と産業医のサインがついている場合もありました。ちょっとかっこう悪いですね。
もし検査結果で異常と診断された場合は、悲しいかな、再度、医療施設に受診して下さい。正常であることも多々ありますので・・・。

2019.10.04

2015年7月 福利厚生の検診のいろいろ

ご主人の会社もしくはご本人の会社から、年に1回、福利厚生ということでいろいろな検診を受けることが可能になっている方がいらっしゃると思います。会社によって様々でどんな検診(婦人科だけじゃなく内科・外科など何でも)を受診してもよくて年間総額3万円まで補填しますというすごいところや逆に検診センターに行けば無料で受けられるものや指定の医療施設に出向いて少額の自己負担金で検診を受けられるものなどいろいろです。
総額「いくらいくらまで」出しちゃうと言うところや検診センターで無料という形のものはわかりやすいですが「自己負担金を少し払えば検査を受けられる」というシステムは注意しないといけないことがあります。
婦人科の子宮癌検診は横浜市の行政で実施しているものだと1360円の自己負担金で検査が受けられます。とある企業では自己負担金3000円(超音波検査してもしなくてもという条件はありますが,超音波検査実施しなくても自己負担額は同じなので)で検診が受けられるところがあります。「あれ?」っておもいますよね。そうなんです。横浜市の公的検診の方が安くて、企業の補助と言っている方が高いのです。このような例はしばしば見受けられます。検診内容・結果は全く同じですが、無駄にお金を払う形になっています。せっかくの納税者なので公的に補助が出て検査が受けられるシステムをまず調べた上で、会社の福利厚生の自己負担金と比較してみるのが重要かと思います。無駄遣いはもったいないです。ちなみにこのような逆ざやの差額があることをその企業の担当者は知っていてもなぜか検診を受ける従業員には告げないことがあるようです。
今年度も年齢によって本人の負担額無料の公的な検診クーポンも横浜市から送られてきています。折角なのでそのクーポンの方を使って(無料クーポン無しでも子宮頚癌検査だけなら1360円のみです)健康を維持しましょう。

2019.10.04

2015年6月 スマホにしました

今までいわゆるガラ携だったのですが、スマホにしました。
当院においでになられた方は私が電子カルテを使っているのはご存じだと思います。
そのため、デスクトップ型のPCを使っているのだから、当然、ネット環境があって
インターネット上の情報も電子カルテのPCでできると思っていらっしゃるかもしれません。しかし、当院の電子カルテはBML(電子カルテ・検査の会社:検査データのやりとりのため)と支払基金(国民健康保険や社会保険の保険の請求用:数年後はすべての医療施設が電子データで行うことに先駆けて当院は繋いだ)のみとつながっていて、ヤフーやグーグルなどの楽しい板にはつながりません。当然メールも見られないのです。
急に分娩などの紹介先の病院の電話番号とかを知りたくなったとき、当院の職員が
スマホに向かってしゃべって音声入力して検索したり、格好良くフリック入力しているのを見てちょっとうらやましくて患者さんの前でやってみたくてスマホにしました。
結局は104に電話して調べてかけちゃって、スマホは全然意味ないんですけどね・・・。

昨日から国民年金機構がメールを開けてPCがウイルスに感染して個人情報が一杯漏れちゃったニュースをしています。本体サーバとつながっている端末をそもそもネットにつないでメールが見れちゃうシステムなんて、今時の子供でも危険なことに気づくのですが,びっくりです。だから「消えた年金・漏れる年金」なんて書かれちゃうんですね。
当院はそういう意味ではネットのセキュリティーには最善の努力をしています(当たり前のことですが)。

2019.10.04

2015年5月 風疹検査・予防接種に公費補助

平成27年4月1日から横浜市に住民票のある方に限って、「妊娠を望んでいる方」、「妊娠の希望されている女性のパートナー」、「妊婦のパートナー」のいずれかに当てはまる方の風疹抗体検査が無料で実施できます。さらに、MR(麻疹・風疹混合)ワクチンが自己負担金3300円で接種できます。
風疹抗体価(HI)の8倍未満は抗体が無い状態です。また、8倍と16倍は不十分なので追加の予防接種をしたほうがよいです。また、1回予防接種をしてもなかなか抗体が確保できない方もいらっしゃいますので「妊娠を希望されている女性」や「妊娠中の方のパートナーの方」もこれを機に一緒に調べておかれた方が得策です。横浜市内の指定医療機関で受けられますので便利です。
この補助は4月1日だったため、3月中旬においでになった方で、当院で自費の検査をされた方も多数いらっしゃいます(横浜市から「4月1日から!」の実施連絡が無かったので)。
それと・・・「公費で補助が出る」と言うことは「本当に必要だから!」です。
もし、気になりましたら、ご相談下さい。

2019.10.04

2015年4月 月経周期によって変動するもの

代表的なものに子宮内膜の厚さと卵巣の状態があります。ともに排卵周期に伴って変化します。子宮内膜の厚さは月経により剥がれ落ちた後なので超音波検査で5mm未満であったりします。しかし、排卵日頃になると10mm位の厚さになります。これは不妊症の外来においでになるとわかるのですが、その厚さが必要なのです。そして排卵日から1週間後の着床する頃には15mmくらいあると幸せです。そして妊娠すればさらに厚くなりますが、月経直前にピークを迎え20mm前後までを限度に妊娠してなければ月経になってしまい剥がれ落ちます。
卵巣は卵胞(液体がたまった部分で将来そこに卵子が存在するようになる)というのができてきます。月経中にはほとんど卵巣内に卵胞を小さすぎて認めることができません。しかし、だんだん大きくなって排卵日の頃には20mm位になります。これも同様に不妊症の外来ではその大きさが必要なのです。排卵すると、その卵胞はつぶれて消失しますが、排卵障害があって存続卵胞という状態になると20mmよりずっと大きくなることもあります。でも、これは排卵障害の結果だけなのです。
一方、子宮体癌や子宮内膜増殖症は内膜の厚みが20mmを超えてしまいます。では先ほどの月経周期による変化とどのように比較すればいいのでしょうか?子宮体癌や内膜増殖症は月経周期に伴って良くなったり悪くなったりしないのが普通で内膜の厚さは若干の変化のみです。ですので月経直後にも厚いなら異常であると診断できます。卵巣腫瘍と存続卵胞との鑑別診断も月経周期にあわせてチェックすれば簡単に行えます(卵巣腫瘍は小さくならないので)。
1回超音波をみただけで子宮内膜増殖症とか卵巣腫瘍とか、即、診断しようとするのは超音波を「見ている」だけで「診ている」事にはなりません。

2019.10.04

2015年3月 ミレーナについて

平成26年6月号に避妊用の子宮内装着タイプのミレーナについて説明しました。再度、概略を述べますとミレーナはIUS(intrauterine systemの頭文字です)というリングの軸部分に黄体ホルモンを7年前後持続放出するペレットが仕込まれているものです。
低用量ピルは血栓症の死亡リスクがあるため投与中は血液検査を含め管理が面倒な上、お金もかかりリスクについての不安感も常に拭い去れません。一方、ミレーナは血栓症のリスクも無いため血液検査はほぼ不要に近く、1年に1回おいでになり位置確認だけですみます。
低用量ピルは避妊の効果以外に月経量の減弱から来る月経困難症などに効果があり、健康保険適応であれば1ヶ月あたり処方料と再診料で約2500円前後かかります(1年あたり薬代金のみで3万円弱かかる)。ミレーナは自費でしたが平成26年9月2日から月経困難症や過多月経で健康保険適応となり挿入の日が再診であれば8690円ほどで済みます。ただ挿入すると5年間再挿入不要ですので5年に1回8690円(1年あたり1800円前後)になります。
さらに先に述べたように低用量ピルは血栓症の管理を含めた血液検査を要するため血液検査代金がクリニックによっては薬代金に追加して1万円から数万円とることがあります。ミレーナはそれがありません。
平成26年10月1日から当院で100名前後の方にミレーナを装着して、2ヶ月目に一度だけ来ていただいているのです(それ以降は1年に1回でいい)が、2ヶ月後の時点でほとんどの方が非常に満足いくとおっしゃっています。
月経困難症や過多月経で基本的に死ぬことはありません。でもそれを楽にするためほんの少しとはいえ「命を張って」薬を飲むのはどうなんだろう?と考える次第です。ミレーナはその点「命を張った」薬では無い上に費用も面倒さ(低用量ピルは飲み忘れないように毎日薬を飲むのとミレーナは5年間放置)も超楽チンなのとでは比較するまでも無いと思っています。
医師によってはいろんな意見もあるでしょうから低用量ピルを薦めるのもあえて否定はしませんが、私個人の意見としては以上のように考えています。

2019.10.04

2015年2月 排卵障害に起因する不妊症について

不妊症の治療に際しての排卵についてはどのように扱うかは、どの方法での妊娠を計画してるかによって大幅に異なることがあります。体外受精を軸に考えている場合、極論すれば採卵できる時だけ排卵できれば(卵胞形成がありさえすれば)よいし、受精卵を戻すときだけ子宮内膜の状態をその時からその後のみを維持できればよいことになります。
一方、当院のように体外受精を実施しないレベルでの妊娠を計画する際は、できるだけ薬剤などの手を加えずに、毎月欠かさず排卵してくれ様にしていくのが理想です。当院に来院される方で月経周期が不順で排卵が遅れたり欠落したりする方の大多数が潜在性高プロラクチン血症が多く、それに甲状腺疾患が合併している場合が少なからずあります。
そのため、当院にて最初管理していたとき月経周期をきちんとすることが主眼となり治療していたのが、その後、体外受精の施設に転院して治療方法が変更になって不安になる方がいらっしゃいますが、基本的な妊娠という目標への侵入路が異なるだけなので心配はありません。
月経不順をきちんと精査して管理するだけで結構の方が妊娠されていますが、方法もいろいろですので、ご相談ください。

2019.10.04

2015年1月 時間外の対応

大学病院時代や日赤病院時代と同様に当院は原則365日24時間患者様への対応が可能なようにしています。特に日赤病院時代にはすごく遠方からの患者様からの問い合わせや救急診療要請がありました。妊娠中の方が多かったですが妊婦様でなくても結構診察をしていました。一番多かったのは妊娠初期に出血して心配での連絡です。かかりつけの患者様よりも、かかっていない方からの連絡が多かったです。まず一番多いのが「かかりつけだったクリニックが音信不通」(ひどいところだと昼間の休憩時間帯ですら電話にも出ません。)というものです。でも酷なようですが、その医療施設を選択した自分を恨むしかないのです。次に多いのは「流産したら来てね」というコメントを言われたというものでした。このコメントはある意味正しいのですが、つらいですね、こういわれると・・。妊娠の初期は実際のところ一部の症例を除いて「流産するもの」はしてしまいます。「流産しないもの」は投薬などしなくてもほとんど流産をしません。ですので「正しい」のです。でも、絶対に不安で怖いですよね、頼れる先生がいない感じがするので・・。以前も現在も私はいつも回りくどい言い方かもしれませんが「今出血したばかりであれば、精神衛生上(気持の上では)すぐ来院して超音波検査などの診察をうけるのがいいのですが、肉体的には出血し始めはまずは安静にして時間を置いてから来院されるほうが安全です。すぐ来院されて胎児が元気であると安心できても出血開始直後の移動の結果、帰宅後、さらに新鮮な出血が増量してしまうということがありえますので。でも、それ以降、出血が増量したり強い腹痛を伴う場合は夜中や明け方であっても連絡を下さいね。」と話します。先ほどの「流産したら来てね」は患者様と対峙しあう表現で、私のは寄り添う形をとっていると思っています。医学的に根本的には同じことなのですが、気持の上では真逆だと思っています。

2019.10.04

2014年12月 出生前診断

現在、実際に行われている出生前診断は羊水中染色体検査(羊水穿刺)とクアトラマーカーとNIPTの3つをあげられます。染色体の検査を実際に行っていくことについては色々な考えがあるかとは思いますが、概略について述べます。
羊水穿刺を行って胎児染色体検査をしますが、結果はInSight法、G-Banding法の2種で前者で1週間弱後者で3週間前後で結果が出ます。クアトラマーカーは母体の採血検査で4つの物質を調べて統計処理で結果を出しますが、非常にモヤっとしていてスッキリしません。結果の表し方は「ダウン症の確率」が「1000分の1です」とか「2000分の1です」とか「20分の1です」とかダウン症なのかどうなのかがはっきりしません。ただ前者の検査で、流産の恐れがゼロではありませんが、後者はその可能性はありません。
NIPT(non-invasive prenatal genetic testing)は母体の採血のみで検査ができて(95%~)99%の精度で結果が出ます。ただ、わかるのは21番と18番と13番のみです。
NIPTは妊娠10週から検査可能ですが、予約をとるのが至難の技です。ある施設は自分で予約が取れて紹介状を医師からもらうだけで良い順当な方法のところもありますが、とあるところはかかりつけの医師がFAXしてその後、日程を勝手に指定されてしまうもの(ご夫婦に都合は後回し)や、もっと変ったところでは月曜日の9時から医師からの電話を受けつけて今週分の予約を取る(大抵つながったときは予約取れない)コンサートチケットとりみたいなのまであります。本来、NIPTは研究扱いで学会でコンセンサスを決めたはずなのですが、予約のとりかたがバラバラで非常に変な状態です。
この度、NIPTが昭和大学附属横浜市北部病院でも検査できるようになり、利便性はアップしましたが、予約を取りそこなうと絶対に取れなくなりますので注意です。当院ではNIPT以外の検査をしていますが、必ず妊娠の初診時に年齢要因がありそうな方にはこれらの「検査の存在」だけは話しています(間に合わなくなるので)。

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