医院名:医療法人真理恵会 田中彰クリニック 
住所:〒224-0003 神奈川県横浜市都筑区 中川中央1-37-9 TNKビル2F 
電話番号:045-914-6560

コラム

この10年ほど、地域誌に毎月載せていたコラムです。内容的に少し古い記事もあります。

2019.10.04

2012年11月 妊娠中の気になる感染症5

グループC:りんご病
りんご病は伝染性紅斑症とかパルボウイルスB19感染症とも呼ばれます。名前の通りパルボウイルスB19の感染によって起こります。感染は飛沫空気感染で広がります。ひどい風邪症状がでることもありますが小児は風邪症状とともに主に頬が赤くなるのでりんご病と呼ばれています。大人の女性の場合は寒い日に下肢にレース状の血管紋理(もんり)がでる事がありますがそれと同様の紋理が感染時に若干浮腫みながら出現する事があります。余程しっかり注意していないと通常の風邪と区別がつかないことが多いです。概算では年齢と同じ数字の頻度で抗体保有者がいます(既に感染していて改めての感染は起こらない方:一度かかると一生かかりません)。ざっくりいうと25歳なら25%が35歳なら35%の方が抗体を持っています。別の考え方で言えば年に1%ずつ初感染を起こしているともいえます。
この初感染の時に妊娠20週以前の胎児を身篭っていると胎児に感染して影響がでます。今のところ胎児奇型を起こす報告はありませんが胎児の赤芽球に感染してそれを破壊してしまいます。私たちの血液には酸素を送る赤血球があります。赤血球は骨髄で作られていますが骨髄で作られたらまず赤芽球という形で出されて、その後、それが赤血球になり身体を循環します。つまり、赤血球の元を破壊してしまうので胎児はお母さんのお腹の中で極度の貧血になり、ひどい場合だと心不全を起こして死亡します。予防接種やこれを治す薬などはありませんので抗体がない方は要注意です。前回のサイトメガロウイルスと同様にブライダルチェックや妊娠初期の検査にこの項目を入れるかどうか検討中です。ただ、子供やその患者様と接する環境下にいる方にはこの検査をお勧めしています。
名前は「りんご病」と、なんともかわいい名前ですが、とんでもない病気なのです。

2019.10.04

2012年10月 妊娠中の気になる感染症4

グループC:サイトメガロウイルス感染症

サイトメガロウイルス感染症に関しては妊娠の初期の段階で検査する施設は非常に少ないです。サイトメガロウイルスはヘルペスウイルス科のウイルスでどこにでもいます。ほとんどの人がいつかは感染することになるのですが、初感染が妊娠中だと非常に問題になります。たいてい感染しても症状がありませんが稀に重症化して伝染性単核球症様の症状が出て内科などで確定診断される事があります(免疫不全状態の方は非常に悪化することが多いです)。妊娠中に初めて感染すると流産や胎内死亡、胎児に小頭症や水頭症、出生時に無症状でも難聴や知的障害、運動障害、眼の異常などを遅れて起こすこともあります。特効薬のようなものはなく完全な予防法(予防接種が市販レベルでは存在してない)もありません。感染経路は尿・唾液・鼻汁・精液・母乳・涙・血液等、身体から分泌される全てのものに感染能力があります。ですので同じ食べ物をかじりながらシェアしたり同じストローで吸ったりキス(ご主人も含め)したり・・・などで感染してしまいます。
妊娠中の初感染ですが母体にサイトメガロウイルスの抗体(妊娠前にかかったことがあるという意味)があれば胎児に影響することはありません。でも今から30年くらい前まではこの抗体を持っている妊婦は95%でしたが、今は70%ほどです。そのため、この30%の方が問題になります。抗体検査は3000円前後の採血検査で出来ますが他の検査を実施する時に重なることが多く合算で結構高額になるので検査に抵抗を感じる方も多いのが事実です。当院では特にリスクの高そうな方(小児科の看護師さんや保育園の先生とか)には検査の存在を話していますが、全員にお話しするかは未だ検討中です。以前から問題になっている有名な感染症なのですが、最近TVで取り上げられて非常に気にされる方が増えています。出生後に新生児の尿から胎内で感染していたかどうかの検査もできますが、それも実施している施設は少数です。
気になる方は検診中のクリニックで相談してみてください。

2019.10.04

2012年9月 妊娠中の気になる感染症3

グループB:トキソプラズマ感染症
ネコや豚から感染する寄生虫です。数か月前、NHKで取り上げられて気にされる方が増えています。以前から注意を要する疾患だったのですが必要以上に気にされる方が多苦なってしまいました。生肉などでも感染するのですが、ちゃんと火を通した形のレアステーキであれば感染はありません。それよりもネコを飼っている方のほうが注意を要します。ネコからの感染は「ネコの糞便を吸引する」ことによって起こります。「ネコの糞なんか吸引しないよ!」という方も多いと思いますが・・・ネコは排便後、お尻を拭きません。したがって肛門周囲の体毛に糞が付着していることはよくあります。それを自宅内で飼っているとソファや絨毯や布団などにそのままの形で座ってしまい、知らず知らずに擦りつけられています。その後、乾燥するとホコリのように浮遊してそれを吸引してしまうのです。アレルギー性鼻炎の時、あんなにハウスダストやダニなどを気にしているのに、なぜかネコの事は気にしない方もいますが、トキソプラズマの方がずっといやです。トキソプラズマは吸引した後、人間の肺の中で孵化して肺胞を食い破って血管に入り、血流に乗って眼に行って、眼底などの血管をまた食い破って、脳室内をウロウロします。そこから先は人間の体内では生きていられなくなって死んでしまいます。その死骸が胞子の粒のようになって脊髄液の排出口を塞いでしまったりします。大人はそのような事があっても排出口も広いため、症状は全体的に起こりにくいですが、胎児・新生児は網膜を損傷して先天的な視力障害や脳室に水がたまって先天的な水頭症になる事があります。もちろん流産もあります。そのため妊娠初期に血液検査で検査する施設が多く、もしも感染したばかりであれば薬飲む事で症状は抑えられますのでその点は安心してください。
ペット大好きな人には申し訳ないのですが、家の中で犬やネコを飼っているのは、ある意味大きな犬小屋や猫小屋に自分が生活しているのと相対的には同じことであることを理解しておいた方がよいと思います。しっかりした認識が有れば怖いことはありませんが、注意は必要です。

2019.10.04

2012年8月 妊娠中の気になる感染症2

前回の続きであくまでも概略をまとめます。詳しくは医療施設で相談してみてください。
Aグループ:梅毒・B型肝炎・成人性T細胞性白血病・風疹・AIDS
梅毒は性病の一種で今では稀ですが感染している方もいます。妊娠の極初期に梅毒であっても胎児には異常がほとんどありません。胎児への感染はまず母体から胎盤に感染し、胎盤に病巣を作ってから胎盤から胎児に感染します。従って直接母体から胎児に感染するのではないのです。そのため胎盤が形成されるまでに治療を開始していれば先天梅毒ということにはなりません。
B型肝炎は症状がある方よりキャリアの方が多いです。原則妊娠中ではなく、出生時に新生児に感染します。そのためB型肝炎のHBe抗原陽性の方は新生児への抗体投与が公費で無料化されています。
成人性T細胞性白血病はウイルスによって感染しリンパ球経由で感染します。これも原則胎児の段階での感染はありません。出生後、感染者のリンパ球の入ったものを摂取すると感染します。その代表例が母乳です。ただウイルスそのものがリンパ球内にいないとすぐ死滅するので母乳を凍結することによってリンパ球を膨化させ壊すことによってウイルスは死滅します。色々な考えもあってそんなに頻度が高くは無いから直接母乳もあげても一緒ですという指導をする医療施設もありますが私個人の見解としては、その結果、もし感染が成立した際、一生後悔するのは間違いないので感染者は直接母乳を与えずに冷凍後の母乳を与えるように話しています。
風疹はなぜか予防接種をしても抗体がうまくついていない方もいます。その抗体値が低力価ですと高密度に風疹の患者と接触を続けると胎児のみに感染することもあり、風疹抗体価(HI)が8倍もしくは16倍の方には注意を喚起しています。8倍未満は抗体が無いので逃げ惑うしかないです。
AIDSは胎児に感染します。感染の可能性を下げる治療法もありますので特殊にはなりますがもし母体に感染していれば治療を行うことになります。
詳しくは医療施設できいてください。
なお当院の事務パートの方を現在1名募集中です。興味ある方は下記電話番号まで!

2019.10.04

2012年7月 妊娠中の気になる感染症1

TVの力は絶大なのをひしひし感じています。というのも保育園の先生や小児科の看護師さんが妊娠された時、説明していたサイトメガロウイルス感染症なども妊婦さん自身から質問が多数くるようになりました。ただ質問であるのではなく、いかにも「煽られた」感一杯の状態で不安だらけの方もいます。
妊娠中になると良くない感染症は実はたくさんあってどれを対象に知っておけばいいのかは一概に決められません。今回はその病名を挙げて見ます。私が敢えて分別用にグループ別けをしますと・・・
A:梅毒・B型肝炎・成人性T細胞性白血病・風疹・AIDS
B:トキソプラズマ感染症
C:りんご病(伝染性紅斑症・パルボウイルスB19感染症)、サイトメガロウイルス感染症
D:麻疹(はしか)・水痘(水疱瘡)
E:外陰ヘルペス感染症・尖圭コンジローマ(HPV感染症)
F:腟細菌叢からGBS(B群溶血連鎖球菌)出現
G:C型肝炎
などになります。
Aは母子手帳にも率先して妊娠中に検査を実施してしたほうがよいとされている項目で公的補助金も交付されている項目です。Bは調べた方がよいと産婦人科医は考えていて、検査を行う施設が多い項目です。Cは重要なのですが治療法も予防接種も無いので公費補助金対象ではなく、さらに自費検査とすると高額なものです。DはABCEと比べると胎児への影響は軽めで既に予防接種を受けていることが多い項目です。Eはその感染症になっている人がその対象になります。Fは補助金が出ませんが分娩時に対応策があるのでそれを実施します。Gは新生児への感染を防止する術が無いのですが医療行為を行う上で必要とされている検査です。
次回からこれらを詳しく話します。もし次号を待ってられない方は、今かかっているクリニックか、当院へご相談ください。

2019.10.04

2012年2月 乳癌治療中の方の婦人科検診の必要性

国策で子宮頸癌・乳癌検診を年齢5歳区切りで受診できる無料券が送られています。20歳以上で50歳までの方は、その券を手にしたことがある方もいらっしゃるはずです。ドラマや映画などでも乳癌のはなしが出てくるので検診を受けた方も多いかと思います。その中で乳癌を発見しその治療を開始した方もいらっしゃるかと思います。
子宮体部癌と同じく、乳癌の多くが女性ホルモン依存性です。正確に書きますと乳癌細胞にエストロジェンレセプターがある方が多いということになります。エストロジェンレセプターがあるということは卵巣から出る女性ホルモンであるエストロジェンがあると癌が大きくなり広がることを意味します。そのためエストロジェンレセプターがある方は卵巣から出るエストロジェンの効果と拮抗しあって結果的にエストロジェンの効果をなくするようにする薬を服用することで乳癌の再発防止・治療の効果が得られます。
その薬の代表がノルバテックスです。そのジェネリックではタスオミンやレスポールなどがあります。しかし、これらの薬の副作用があり、子宮の内膜への影響や卵巣が腫れてくるようなことがあります。これら薬品の添付文書にも「注意の基本」として使用中は子宮体癌検査などの子宮疾患の検索と卵巣の腫大などの検査を定期的に行うように指示しています。乳癌の治療をし、この薬を処方している外科の先生がこの事をご存じないことはありえませんが言葉足らずで患者様に伝わっていないこともあり、もし、これらの薬でしっかり治療中の方は婦人科受診される方がよいと考えます。
最近、これらのお薬を飲んでいるのに、この事をご存じなかった患者様が非常に多かったので書いてみました。

2019.10.04

2012年1月 閉経の頃は人生の折り返し点

あけましておめでとうございます。
私が研修医だった30年以上昔の頃は日本人の閉経年齢は「42歳」くらいでした。それが、あっという間に「45歳」と説明を変更しなくてはならなくなったかと思うまもなく「48歳」という説明になりました、でもそれもまた変更され今では「51~53歳」くらいになっています。閉経の時期には皆さんが良く相談に来られる更年期障害の症状を起こしていることも多いです。更年期障害に対してはほかの生活習慣病からくる症状と混じっていることもあるのでそれを鑑別診断しつつ、ホルモン補充療法(HRT)や漢方による治療、あるいはよく医師とお話するだけでも改善することが多いです。その際、更年期障害で受診された方は「もう年だから仕方ないと思ってます」とか非常にネガティブなことをおっしゃる方も多いです。
日本人女性の平均寿命は80歳を越えています。物心がしっかりつくのはやはり中学生くらいからですよね・・・ですので50歳から13年引いて、37年間:これが物心ついてから閉経までの年数。そして50歳に37年足して87歳で平均寿命となると、ざっくりした計算が出来ます。つまり閉経期の年齢は人生のちょうど折り返し点となります。したがって閉経以降の人生はスゴく長いので、その生活のQOL(quality of life)が更年期障害で下がるなら治療を考えるのもよいかと思います。決して女性の閉経は「もう年・・・」ではありません。
 なお、良くこれを読んでくださる当院の患者様から字が小さいといわれ今回は簡潔にして字数減らしてみました(決して、今回の内容の対象者の年齢を考慮して文字を大きくさせたわけではありません)。

2019.10.04

2011年11月 本当に更年期障害?

最近「更年期障害といわれて、OC(低用量ピル)を処方されているのですが、どうしたらいいですか?」という患者様をよく見受けます。たいていそのような質問のある方は40代前半です。近年の閉経年齢は50歳ちょっとが平均値です。もちろん、人によっては早くに閉経してしまう方もいらっしゃるので年齢だけで判断は出来ません。当院でも十数名の早発閉経(35歳未満で閉経してしまう)の患者様の治療・管理を行っています。
しかし、相談においでになっている方は実際には閉経していない方がほとんどで月経周期が2ヶ月とかにあいたのならまだしも、28日前後の周期できちんと月経が来ているにもかかわらず、更年期障害症状に似た自覚症状(動悸・倦怠感・肩こり・温度感覚のずれなど)があると早速「更年期!」と診断されて、なぜかOCが処方されます。当然、更年期ではないのでOCは月経前症候群からの症状なら効果が少しはありますが、中には甲状腺機能亢進症の方も混じっていて、その場合は全く効果がない方もありました。また、基礎体温を付けさせて(つけることはいいことですが)、無排卵が一度でもあると40歳超えている方は更年期との診断を受けてしまっています。もちろん無排卵は閉経していなくても色々な理由で起こるので(むしろ閉経してない場合の方が多い)、OCでは効果が無いことがほとんどです。不正性器出血の場合も同様で、その出血は閉経が近いためといわれてOCが処方されています。不正性器出血はOCでコントロールはできますが本来の診断結果で処方されていないので、いかがなものか?とも感じます。
私が思うに一番困るのは女性の感覚から更年期といわれること自体が「ああ、もう更年期になっちゃったんだ」という心の傷になって悩んでいる方が多い点です。もし、更年期といわれて、でも、なんか違う感じがすると思われたらほかのクリニックなどで相談してみるのも良いかもです。
本来、更年期障害症状は「閉経後であり」・「エストロジェン(E2)が低値」・「FSH(エストロジェンを出すように命令するホルモン)が高値」の3つの事柄が出現し診断されます。

2019.10.04

2011年10月 助産院とのつながり

分娩場所にはしっかりした違いがないのですが、医療施設をあえてわけるとすると大学病院・一般総合病院・産婦人科専門病院・産婦人科診療所・助産院になります。当院では分娩医療施設側がOKをだした妊娠週数まで妊婦健診を行っています。帰省分娩であっても妊娠9ヶ月くらいまで診察させていただいています。同様に助産院などは法的に緊急時用の受け入れ病院との正式な提携が必要で助産院では無理な状況に陥った場合、必ず助けてくれるバックアップ病院が存在します。それとは別に、日頃、何かとクリニック・病院レベルで検査すると便利な内容(貧血とか超音波所見の細かいところなど)など助産院にとって困ることが多く、その点に関して当院は数軒の助産院と連携をもって妊婦様を診察させていただいています。つまりこの状況は助産院のアットホームさに医療施設レベルの検査・診療(これを当院が受け持つ)、もしもの時には助産院から正式な提携病院へ、あるいは当院から3次周産期救急病院に直接母児搬送なども可能にしています。
また助産院の院長は直接妊婦様に携帶番号を教えていらっしゃるところが多く、連絡が常に取れています。また、当院も開院当初から365日24時間患者様と連絡がとれる状況にしていますので助産院と当院と提携病院の3者で妊婦様の管理はほとんど漏れなく常時となり、まさかの時でも常に診療が可能となっています。もちろん分娩を扱っている病院では当然常にオンコール状態なので連絡がつきますが、このように助産院でも同様に連携をとることにより可能になっているところもあるのを知っておきましょう。
一方、帰省分娩などの妊婦様に対し妊娠20週くらいまでで妊婦健診をやめてしまうクリニックなどでは、たいてい診療時間を過ぎた瞬間に連絡がつかなくなる所が多いです。
分娩施設が減っている昨今、助産院(当院と連携している)の方が診療のみを行っているクリニックよりも連絡がつきやすいという不思議なことが起こっているのも興味深いです。

2019.10.04

2011年9月 子宮頸癌ワクチンについて

このたび、当院も公費の子宮頸癌ワクチン接種に協力することにしました。
当初、サーバリックスを接種する医療機関が多数接種に協力することに名乗りを上げていたので在庫不足(実際にそうなった)に陥るのが目に見えていたのと、今回8月26日に発売になったガーダシルという新しい予防接種がでることがその時点でわかっていたので、手を挙げませんでした。在庫に関しては新型インフルエンザの予防接種の時もできる限りの努力をし注射を集め接種していました。今回もサーバリックスを集めることはできたので在庫の問題は何とかなるとしても当初参加しなかった一番の理由は新しいワクチンが出るのが知っていてサーバリックスを接種するのに抵抗を感じたからです。当院の考えとして予防接種はできる限り性能がいいものを選択すべしと思っています。たとえばインフルエンザや日本脳炎の予防接種などもチメロサール(有機水銀の防腐剤)の入っていないものだけを使用しています。
同様にサーバリックスは2価ワクチンでHPVの16型と18型を防ぎますが、新しく発売されたガーダシルは4価ワクチンでHPVの16型・18型に加えて6型と11型を4種類のHPVを防げます。6型と11型のHPVは尖圭コンジローム(外陰部に疣のできる病気)の原因になります。まれに尖圭コンジロームをもったまま分娩すると新生児に感染し、赤ちゃんの喉の声帯付近に疣ができて呼吸困難などを起こすことのある「再発性呼吸器乳頭腫症」を発症します。ガーダシルならそれも防ぐことができる可能性が高くなるので、このガーダシルの発売を待っていました。というのも性交渉がある女性の場合は一刻も早く頚癌を予防しなければならないのでサーバリックスは非常に意義があります。しかし、公費対象である年齢層の女性は性交渉がまだ無い方が多くそれが前提なら2価より4価でさらに防げるよほうが良いと考えました。私の娘に対してもガーダシルを接種するためにサーバリックスを接種せずに待ってました。私は家族にするのと同様に患者様にも対応するのが当然と考えているので、今回、当院の公費接種希望者をお待たせしてしまった次第です。
この号が発行される頃にはガーダシルも横浜市の公費対象になっているはずなので、それで実施できると思います。ワクチンは画期的で効果的です。ご検討ください。

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