医院名:医療法人真理恵会 田中彰クリニック 
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コラム

2019.10.04

2013年4月 子宮癌検診は火災保険とかと同じ感じ

よく子宮癌検診結果で異常無かった結果を説明したあと「子宮癌検診は今度何時来ればいいのでしょうか?」と聞かれます。私は癌検診というのを損害保険と同じ様な感じだと思っています。生命保険は必ず加入していれば、いつかは1回発動します(必ずいつかは死んじゃうので)。しかし、火災保険や自動車の任意保険は火事や事故さえ起こらなければ、一度も発動せず完全な掛け捨て状態になります。子宮癌検診なども一生懸命行っていても結局一度もその病気にならずに死んでしまうかもしれません。逆に火事や事故が起こってからあわてて保険に入りたくても入れません。同様に子宮癌が手遅れになるまでになってから、過去にもどって初期の癌に戻してほしいといわれても無理です。保険にはいると安心が確保することに重きがあって、ほとんどの方は、実際にそれを使うことを想定していません。同様に「癌検診が異常無」の結果は安心を手に入れるためだと思いましょう。
また「どのくらいに頻度で?」とも聞かれますが、私は1年に1回くらいと説明しています。スゴく変な例えになりますが、癌検診をした翌日の細胞分裂で癌細胞できたとしましょう。そうすると1年後の検査まで癌になったことはわかりません。しかし、365日後に検査すると癌細胞は見つかります。でも、いわゆる「癌」ではありません。癌は何がいやかというと、「死んじゃう」「転移する」「再発する」「浸潤する」というのが問題であって検査後1年しかたって無いとそのどれにもあてはまらず、必ず完治するレベルで子宮癌は見つかります(横浜市の補助券は2年に1回であるのは市の財政難せいで1年に1回を2年に1回にしただけですので誤解のないようにしてほしいです)。
それと体癌検査は頻度が低いので、必要無いとおっしゃる先生もいますが、火災保険(子宮癌検診)の中の地震保険(体癌検査)のようなもので医者が決めるのではなく、きちんと説明した上で受診者の判断にゆだねるべきと考えています(体癌は少ないといってしまうと正常な方の中の子宮癌の頻度はそれよりももっと低いので、子宮癌検診そのものを否定していることになります)。

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