医院名:医療法人真理恵会 田中彰クリニック 
住所:〒224-0003 神奈川県横浜市都筑区 中川中央1-37-9 TNKビル2F 
電話番号:045-914-6560

コラム

この10年ほど、地域誌に毎月載せていたコラムです。内容的に少し古い記事もあります。

2019.10.04

2010年7月 ジェネリック薬剤について(その1)

黒柳徹子さんがCMをしている、あの有名な「ジェネリック」のお話です。私のところは産婦人科ですので、夜中でも「妊娠中ですけど、内科でもらった薬、飲んでいいですか?」などの問い合わせがよくかかってきます。もちろん、きちんとお答えするためにも正確に薬の名前をお聞きするのですが、聞いたことが無い名前が出てきます(枕元にはジェネリックの薬の最新版の本を置いています)。たいていは発売されたばかりのジェネリック薬剤です。厚生労働省の表記を使って書きますと、初めて開発され使用された薬剤を「先発医薬品」といい、ジェネリックはその薬の特許上の期限が超えた際に同じものを作れるようになった薬剤で「後発医薬品」といいます。
当院の患者様も調剤薬局でジェネリックを勧められ、変更されている事があります。私としましてはできる限り「先発医薬品」で処方するように心がけています。決して「後発医薬品」を否定しているのではありません。といいますのも、私のところの処方箋にはほとんど「変更不可」という署名をしていません。つまり、「後発医薬品」に変更してくださって結構ですという形をとっています。では、何故「後発医薬品」で処方箋を書かないかといいますと、それで書くと変な縛りが発生することがあるため患者様に大変お時間を取らすことがあるからです。その理由は厚生労働省の通達のためです。その通達とは「後発医薬品への変更調剤は変更調剤後の薬剤料が変更前のものと比較して同額以下であるものに限り対象となるものであること。」(抜粋)となっています。簡単に言うと、薬が同じものなら価格の安いものには変更していいけど、ジェネリック同士であっても、金額が高くなるような変更はダメと書いてあるのです。もし仮に私の処方の薬剤が一番値段の安い後発医薬品であった場合、それより値段の高い後発医薬品しか調剤薬局に置いてなければ、薬をもらうためには私のところに連絡し、その承諾を取って、さらにその要件を満たしているか、私が確認し、カルテの記載に追記して新たな処方をしなければならず、非常に時間をとります。
こう考えてみると患者様の支払いが安くなるのもいいのですが、このシステムは患者様の利便性というよりも価格第一主義の感は否めません。ちょっと不思議です。

2019.10.04

2010年2月 不育症(習慣性流産)その1

妊娠はするのに流産を繰り返してしまう病気を総称してこの様にいわれます。子宮筋腫や子宮奇形のように受け入れる子宮に問題があり妊娠が継続できないものやご両親のどちらかに染色体異常があるため胎児が成長できずにくりかえし流産するものもあります。この様な理由とは別に免疫学的な理由での不育症が近年(あえていうとマスコミが取り上げたのが近年)問題視されています。私の日本医科大学や私が部長をしていた横浜赤十字病院では20年以上前からそれに取り組み治療し無事出産されている方が多数いらっしゃいます。
免疫学的な不育症は母体が胎児に対して拒絶反応を起こすことによってひき起こされています。臓器移植を考えてみればわかるのですが、他の方から移植臓器をもらって身体に移植されるとやはり異物(移植臓器)を排除しようと免疫機構が働き出します。また、膠原病(自己免疫疾患)という言葉もお聞きになった事があるかと思いますが、この病気は自分自身をある意味異物(排除すべきもの)として免疫が働いて自分自身に対して拒絶反応が働いています。この両者の中間的状態が妊娠です。つまり、移植臓器ほど自分とは異ならず、でも、自分自身でもないもの(胎児以外にも絨毛や胎盤を含む)が子宮内腔にへばりついている状態が妊娠です。もし自分自身に対して免疫が働き拒絶反応を起こす方は、当然、胎児に対してはさらに強く拒絶反応を起こしてしまいます。その反応がおこると拒絶を受けた移植臓器がだめになるのと同じ原理で胎児もだめになってしまうのです。これが免疫機構の働いたことによる不育症の大きな原因です。
具体的にはどのようなものがあるのでしょうか?今回、紙面が足りなくなったので次回つづきを書きます。(なお、不育症の検査は健康保険が適応される項目も多数あるので高額ではありません。)なお、来月まで待っていられない方は早速、医療施設に相談しましょう。

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