医院名:医療法人真理恵会 田中彰クリニック 
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電話番号:045-914-6560

コラム

2019.10.04

2018年7月 更年期障害

原則として閉経後の疾患です。まだ月経があるのに、年齢のみで更年期障害とおっしゃる方がいますが、それは違います。当院では意味がよくわからないプチ更年期という言葉は使いません。閉経後に採血して、プロラクチンが正常値で甲状腺ホルモンが正常値であることが大前提でE2(エストラジオール)が低値である場合は更年期に相当します。そしてそれについて症状が伴うものを更年期障害といいます。
というのも、治療方法は漢方など以外にメインとなるのがホルモン補充療法となりますが、閉経していない方はE2が未だしっかり血液中にあるので、E2を補填してもほとんど効果が得られません。それなのに、ホルモン剤を出すところもあるので、目的は何なのか不思議です。
似たようなものにはイソフラボンについての表記ですが、イソフラボンそのものについての効果がいつの間にかE2と同じ効果であるかのごとくに説明文がついてくることが多いですが、それはいかがなものかと思っています。もし、イソフラボンのそのものにE2の効果そのものがあるとするならば、男性の女性化を促し、乳癌や子宮体癌のリスクが上昇したり、もしくはそのホルモン依存性の癌の治療中の方には禁忌になりますが、そのようなことはありません。つまり、E2と似ているとか言う表記には大きな矛盾があります。イソフラボンの効果を否定するものではないですが、いつの間にかE2効果があるかのごとく話をすすめ、ついには月経がまだある方に上記の理由をつけて更年期障害と行ってイソフラボンのサプリを売りつけるところもあるので注意が必要です。

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