無痛分娩について最近マスコミで色々話題にされてきています。当院では分娩を取り扱っていません。そのため、一生懸命分娩を行なっている施設には申し訳ないのですが、逆に非常に中立な立場での私見を書けます(無痛をしている施設なら無痛を推奨し、実施していないところでは無痛を否定する意見を述べる可能性が高いという意味です)。
無痛分娩は世界的にはトレンドになりつつあります(トレンド=正しいこと:ではありません)。ただし、米国やフランスでの無痛分娩のメインは陣痛が起こったらその痛みを消すというものです。無痛分娩をするために陣痛を誘発するというものではありません。主は「陣痛」で、従が「無痛化」です。日本はどちらかというと主が「無痛化」で従が「陣痛」です。これは全く目的感が異なっているのが重要なところです
しかしながら、日本で医療事故が起こった医療施設での無痛分娩は「無痛分娩をするために誘発分娩を行なった(全く分娩が開始していないのに陣痛を起こした)」ものです。その際、最終的には陣痛促進剤もいけない行為の1つであるかのように書かれ始めている感がいなめません。
では、通常の分娩と無痛分娩のメリット・デメリットはなんでしょうか?
これらについて次回から順次お伝えしたいと考えています。
もし、急いで知りたい方は当院においで下さい。
2019.10.04