現在横浜市発行の母子手帳には同年度内でなければ無料で子宮頚癌検査が行えるクーポンが添付されています。それによって当院では妊婦検診再診料を1回無料にできる上に、子宮頚部の異形成の有無を知ることもできます。結構なことだと思います。
最近、自己採取で子宮頚癌検診をされていて異常がないと診断されていた方に、クリニックで行なう子宮頚癌検査をしたことによって癌に近い所見が見つかったことがまたありました。やはり、クリニックなどの内診による子宮頚癌の検査の方が正診率は格段に高いと考えています。さらに、検査結果を見てもベセスダシステムの表記であっても説明が不十分だったり、未だクラス分類表記だったり、場合によっては独自の表記でAとかBとか書いてあるのまであります。
昔の産婦人科医の入局したての頃のバイトは子宮頚癌の集団検診でした。でも、行く際に先輩先生からは必ず子宮腟部を視認してそこをしっかり擦過採取をするようにわれそれを守っていました。やはり、手前味噌になりますが、医療施設で丁寧に子宮頚癌検査を受けた方が検査の精度も結果に対する理解もずっとよいのではないかと考えています。あとになって、あの方法で検査を受けていたらと考えるくらいなら・・・という意味で・・・。
2019.10.04