医院名:医療法人真理恵会 田中彰クリニック 
住所:〒224-0003 神奈川県横浜市都筑区 中川中央1-37-9 TNKビル2F 
電話番号:045-914-6560

コラム

2019.10.04

2013年8月 ジェネリック製剤について

最近、手持ちの健康保険証にも「ジェネリック製剤を出してあげてください」と書いてあるものを見受けます。この間も患者様から「ジェネリックでお願いします」といわれました。しかし、当院の処方箋は原則ジェネリック製剤ではなく先発品(最初に開発された薬)の名前で処方します。そうすると・・・「ジェネリックでお願いしたのに」・・・といわれますが、これは大きな間違いなのです。実は院外処方箋をみていただくとわかるのですが、左下の方の備考欄に『保健医署名「変更不可」欄に「レ」または「×」を記載した場合は、署名又は記名・押印すること。』というところがあります。ジェネリック製剤はマスコミなどで啓蒙されていることもある意味正しいのですが、処方する上で一定の決まり事があります。
先発品を仮に「先」とします。それのジェネリック製剤が数種類あってそれぞれを「A」、「B」、「C」、「D」とします。それぞれ1錠の値段に差があることが多く、ここで値段の高い方からの順番が「先」>「A」>「B」>「C」>「D」としましょう。そこでジェネリック製剤希望を伝えたところ、そこの先生が「C」という薬剤を処方した場合、ジェネリックのお約束は「同じ値段のものかあるいはそれより安い値段のものに変更は可能」という条件があります。つまり「C」を処方されると「C」と「D」は処方可能です。もし、そこの調剤薬局に「C」と「D」がなく、「B」というジェネリックしかなかった場合は処方した医師に確認して許可が出れば変更可能になっています。しかし、「先」で処方箋を出されて先に述べた「変更不可」にマークがされていなければ「先」も「A」、「B」、「C」、「D」のすべてを処方可能ということになります。もし痛み止めなどですぐ処方してもらわないと困るようなものを先ほどのように「C」を指定されてしまって、そこに在庫が無く、さらに医院が既に閉まっている時間帯だと次の日まで我慢するか「C」の在庫のある薬局をさがす羽目になります。
一番ジェネリック製剤を推奨している医療施設は先発品の名前で処方して、変更不可にしていないところだと思ってください。もちろん、アレルギーなどの理由で変更不可にチェックする場合もありますが・・・。

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