医院名:医療法人真理恵会 田中彰クリニック 
住所:〒224-0003 神奈川県横浜市都筑区 中川中央1-37-9 TNKビル2F 
電話番号:045-914-6560

コラム

この10年ほど、地域誌に毎月載せていたコラムです。内容的に少し古い記事もあります。

2019.10.04

2018年11月 子宮頚管ポリープ

よく人間ドックなどで子宮癌検診などをお受けになると子宮頚管ポリープがあるので医療機関に受診して下さいとの結果をもらうことがあります。子宮頚管内に頚管粘液を作る場所があってそこの部位が元々イボイボしているのですが、子宮頚管ポリープはそのイボイボしているのが若干大きくなって子宮頚管内から子宮口の外(膣の奥ですが)へ飛び出しているだけです。ただ、子宮内膜に近い組織に覆われているのでちょっと擦れると(セックスとか)簡単に出血して非常に気になるはずです。でも、胃とか腸とかにできるポリープは元々ツルンとしているところに出来るのに対してこの子宮頚管ポリープはイボイボしているのがちょっと飛び出しただけなので癌とかの悪性であることは非常に少ないです。ただ、当院でも数名の方が異形成や初期の癌の方もいたので発見次第説明して切除しています。切除するのは全く痛みがありません。しかし、子宮頚管ポリープ切除術とその病理検査で健康保険適応なのですがざっと6000円ほどかかります。結構高いです。
今回の話の本題はこれからです。
生命保険で手術を受けると保険金がおりる種類のものがあります。子宮頚管ポリープ切除術は全く痛くないし,癌とかの可能性も非常に低いのですが、れっきとした手術なので最近の生命保険で手術に保険金が下りる方はしっかりそれを手に入れられています。それも結構な金額なのです。当院でも,ずっと前に受けた子宮頚管ポリープ切除術でも保険金が下りた方がいます。子宮頚管ポリープ切除術…ちょっと高かったなあと覚えている方はご自身の生命保険で保険金が下りるかどうか調べてみて下さい。保険金おりるととても幸せな気分になりますので。当院で受けた方はその対応をしますので受診して下さい。
ちなみにテレビの過払い金の払い戻しの宣伝とは異なります。

2019.10.04

2018年10月 サプリメント

診療時にお薬を処方する際、服用方法とその効用と投与の理由、その副作用(他の薬剤との相互作用なども)を説明しています。結構、深く詳しくネット情報も含めた質問をされることもありますが、不安を払拭するためと思いネット情報に対してもできる限りの説明をしています。ただ、すごく不思議なのは決して少数ではない方々が「サプリメントはとってます」とおっしゃるのですが、どこまで深く考えて服用されているのかわからないことが多々あります。マーケッティングのことは詳しくないのですが、医薬品(特に医療用の処方薬)についてはネットからはネガティヴな情報(こんな副作用があった、ほとんど効かなかったとか)を主にとらえられる傾向に有り、いわゆるサプリメントはネットからはポジティヴな情報(すごくいい!とか、すごくよくなる!とかの)を主にとらえられる傾向にあります。つまり処方薬は服用するまでの「敷居を高く」し、サプリメントに対しては「敷居が低い」事が多いです。処方薬に対する批判的な気持ちはあってもいいと思うのですが、サプリメントに対しても、もう少し注意をしておいた方がいいです。
日本においては行政の「サプリメント」の明確な定義がありません。基本的にはサプリメントは特定成分を濃縮された錠剤やカプセル形態のあくまで「食品」のことです。ただし、特定保健用食品(特定用途食品・特定保健用食品・栄養機能食品)が例外的に保健機能や栄養機能を行政によって認められています。
まとめるとサプリメントは「あくまでも食品」でしかないこと。なのに医薬品の様な形態をしているがため「期待感は医薬品」に対する気持ちをもってしまいがち。一部成分を濃縮するだけなので医薬品レベルの薬効成分を添付されると違法、つまり危険(スポーツ選手がサプリメントを飲んでドーピングに引っかかった)。
以前、患者さんがネットで購入したサプリメントで全身蕁麻疹が出て当院においでになりました。その際購入したサプリメントの容器には「何かあったら医師に相談のこと」と書いてあったのでおいでになったそうです。成分表は書いてはあるのですが、その中に「〇〇濃縮エキス」と書かれていて、これが全く不明。会社にそのことで電話したところ「企業秘密ではないけれど、お答えできない」とのこと。じゃあ、どうするんだ!と・・・無責任にもほどがある事が多いです。

2019.10.04

2018年9月 風疹

また、ちょっと流行っています。妊娠中に感染すると胎児に重大な影響を残します。風疹抗体検査はHI法が日本では標準になっています。8倍未満だと抗体が無いので感染すると胎児奇形になる頻度が著明に上昇します。しかし、この場合、母体にも何らかの症状が出ますので気づきます(気づいたときは事、既に遅しなのですが…)。8倍・16倍ですと母体には感染しても症状が全く出ません。しかしながら胎児に対してのバリアーになっていないので胎児は罹患してしまうことがあります。その際、感染すれば胎児の障害は8倍未満の時と何も変わりません。かかってないと思ってたのにしっかりかかってたという状態になります。嫌なのは、ご主人には抗体が無くしっかり感染して母体は8倍・16倍で抗体があるため見かけ感染が成立していない様で胎児はしっかり感染しているという形です。「母体の抗体の足りなさ」・「ご主人の無抗体のため」の両者でその夫婦間の胎児が重大な局面を迎えることがあります。
日本の風疹抗体の保持についてみてみると、国策の変化と国民の意識とから予防接種を受けてない人が少なからずいて「妊婦の場合予防接種を受けているのに十分ではない方」、「妊娠してない男女ともに無抗体の方」が混在しています(男は全くの無抗体の世代がある)。このことで今でもプチ流行が不定期に訪れる結果となります。個人の主張や意見に基づき予防接種は受けないことも選択できる様になっています(この場合、母親の意見が多い)。そのため全く抗体を持たない人(8倍さえあれば人にはうつさなくなるのですが)が市中に存在します。この様なことも十分考えた上で「予防接種を受けない!」という選択を考えないと周囲の人への影響だけで無く実際、血縁の孫を妊娠したときにつらい事を経験することもにもなりかねません(娘もしくは息子に予防接種をさせない選択をしたため、その夫婦(息子+娘)のどちらかが妊娠中に風疹に罹患してその胎児(つまり孫)が胎内感染を起こしてしまう・・・)。
風疹抗体検査やその予防接種に公費が投入されています。気になる方は受診して下さい。

2019.10.04

2018年8月 無機ヒ素

ネットネタになりますが、なぜか今頃、ひじきの無機ヒ素の事が載っていました。これの諸元は2004年7月に英国食品規格庁の発表に「ひじきには無機ヒ素が多く含むため健康を害する」と発表されたものです。それに対して「ひじきの損失寿命」という、すごくキャッチーなフレーズで昨日ネットに載っていました。たばこよりも損失寿命が多いとか…。
ちなみにひじきを調理せずそのまま食べる人はいません。英国の指摘はあくまでも「乾燥ひじき」中の無機ヒ素の量が多いことを指しているのです。無機ヒ素は水にすぐ溶け出すので水で1時間ほどかけて戻してその戻し水は捨てて(これは重要)、再度調理を始めると無機ヒ素の7割前後は出て行ってしまいます。
ヨーロッパではお米も無機ヒ素が含まれていて危険と言われていて、子供には食べさせない指導をしている国もありますが、糠(ぬか)を取らず玄米のまま、常に食する場合であって、白米に精米してしまうと糠(ぬか)に無機ヒ素が偏在しているため、ほとんど無機ヒ素はなくなります。
海外では不思議なことに自国であまり食さない食材を対象にこのような指摘をすることが良くあります。ちなみに通常の食事でひじきやお米でヒ素中毒になった報告例は日本にはありません。キャッチーなフレーズの題名なのでネットネタには最適でしょうが、ちょっと、実生活には当てはまりにくいです。厚生労働省や農林水産省のHPもその内容を説明しています。その上、結構古いネタです(14年も前)。妊娠中も問題ないと考えています。
ちなみにお米をよく食べる日本人が世界で寿命の長い国なのは何故でしょう?

2019.10.04

2018年7月 更年期障害

原則として閉経後の疾患です。まだ月経があるのに、年齢のみで更年期障害とおっしゃる方がいますが、それは違います。当院では意味がよくわからないプチ更年期という言葉は使いません。閉経後に採血して、プロラクチンが正常値で甲状腺ホルモンが正常値であることが大前提でE2(エストラジオール)が低値である場合は更年期に相当します。そしてそれについて症状が伴うものを更年期障害といいます。
というのも、治療方法は漢方など以外にメインとなるのがホルモン補充療法となりますが、閉経していない方はE2が未だしっかり血液中にあるので、E2を補填してもほとんど効果が得られません。それなのに、ホルモン剤を出すところもあるので、目的は何なのか不思議です。
似たようなものにはイソフラボンについての表記ですが、イソフラボンそのものについての効果がいつの間にかE2と同じ効果であるかのごとくに説明文がついてくることが多いですが、それはいかがなものかと思っています。もし、イソフラボンのそのものにE2の効果そのものがあるとするならば、男性の女性化を促し、乳癌や子宮体癌のリスクが上昇したり、もしくはそのホルモン依存性の癌の治療中の方には禁忌になりますが、そのようなことはありません。つまり、E2と似ているとか言う表記には大きな矛盾があります。イソフラボンの効果を否定するものではないですが、いつの間にかE2効果があるかのごとく話をすすめ、ついには月経がまだある方に上記の理由をつけて更年期障害と行ってイソフラボンのサプリを売りつけるところもあるので注意が必要です。

2019.10.04

2018年6月 はしか

今回は「はしか」の話。病気の話として「はしか」は正式には「麻疹」、「風疹」は「三日ばしか」ということになります。ですので「妊娠初期に検査しましたよね?はしかの・・・」とおっしゃる方が多いのですが、麻疹と風疹を混同されているだけです。通常妊娠初期に行なう検査は風疹であって麻疹(はしか)ではありません。
実は2007年に日本で「はしか」の感染が拡がった事があります。感染した方は10代から20代でした。その時、「はしか」の予防接種を受けとこう!といって受けた方はいいのですが、受けなかった人たちが今回(2018年)の感染拡大に寄与しています。結局、以前から約10年たっているのでの今の20代から30代(40代)が易感染状態となっています。一度も「はしか」の予防接種を受けていない方もいてモロに感染してしまっています。空気感染なので非常に簡単に感染します。産婦人科学会のHP上では流産・早産率の増加などが書かれていますが、風疹の胎児への影響ほどではないと私は考えています。ただ、新生児の麻疹患者の死亡率は他の年代より高率となってしまうため、乳児の「はしか」対策が必要となります。本来、母が麻疹抗体を有していると経胎盤経由で新生児は移入抗体のおかげで少なくとも3ヶ月は麻疹にかかりません。その後は母乳保育であれば母乳経由で経胎盤経由ほどではないけれど、麻疹の抗体を得られるのでかかりにくくなります。以前の麻疹の予防接種は1才を超えてからという根拠はこの母体からの移入抗体があると免疫がつきにくいからという前提でした。でも、そもそも母体に抗体がなければ麻疹には無抵抗の抗体無の母乳となるので乳児の麻疹発症を止められません。妊娠する前に調べて免疫つけるか、既に妊娠していたら、妊娠中の麻疹予防接種は不可なので産後直後に免疫をつけ母乳から抗体を授けるか、自費になりますが、生後すぐに新生児に予防接種をするしかありません。産後すぐのお母さんへの予防接種が良いと考えますが・・・。10年ほど前に騒がれたとき対応された方は今もしっかり抗体をお持ちで大丈夫なことが多いですが、その時スルーさせた人は今回非常に困っているようです。今回もスルーするとまた数年後に同じようなことが起こるかもしれません。麻疹の対応は今かかりつけの先生に聞いてみて下さい。

2019.10.04

2018年5月 親の心子知らず

若い頃、親から色々いわれてうっとうしい気持ちになったことを今でも時々思い出します。よく考えてみるととても細かいことをいうなあと感じていたことも実は将来をみすえて指導的意味をもって言っていることも多く、後で振り返ると言われていてよかったと感じることも多々あります。でも、それを言われた瞬間は結構、イラッとしたことも事実です。
37年間も産婦人科医をしていると色んな症例を経験しきて、結果、とても悲しい結果になった方も少なからず診てきました。そのためか、結構、小うるさくなってしまっている自分に気づきます。過去にあった例として、妊娠24週くらいの妊婦さんから夜10時過ぎに私の携帯に連絡があり「結構お腹が張るけどどうしたらいいですか?出血もないし、胎動もあるし」とおっしゃっていました。さらによくおはなしをきくとすでに2,3日前から結構頻回に子宮収縮が起こっているにもかかわらず、仕事にはきっちり行っていてさらに電話をした日には送別会(自分のではない)にもしっかり全出席して自宅に帰ってからちょっと心配になって電話をしてきている状況でした。幸いにも電話内容からはたいしたこともなく安静にする指示で大丈夫と診断できたのですが、ここで、小うるさくなってしまう私は「なぜ、2,3日前からお腹が張るのに仕事にはしっかり行ってしまったりおまけに送別会に出席してから電話をしてくるのか?」と「お小言」を言ってしまいます。いわなくたっていいのかもしれません。でも、今までたくさん診てきた妊婦さんで、このあと破水し超極小未熟児を分娩し、NICUに入らざるを得なくなった新生児を心配な気持ちでみていく親たちの姿を思い出してしまい決してそのような事にはならないように「変なときはとりあえず電話して!」「悪い状態を引っ張るだけ引っ張って桁違いに悪化させるのだけはどうしても防いでほしい」という気持ちから、言わなくてもいい「お小言」を言ってしまいます。この「お小言」を理解される方がほとんどですが、なかには全然わかってもらえない方もいるかと思います。そういうときは「親の心子知らず」と同じ状況なのかな?と思ってしまいます。
そろそろ、ちょっと親の様子でも見にいってみようかなと感じる今日この頃です。

2019.10.04

2019年4月 待合室

最近は車の販売店などによくキッズコーナーが用意されていることが多いです。セールスマンと車購入予定家族の交渉時に、子供が待たされて「もう帰る」といわれると、どんなにはなしがまとまりつつあってもそこで終わってしまうため子供達に退屈にさせて、その「鶴の一声」を発しないようにさせるためです。
クリニックの場合も待っていて「まだですか?」といわれるときはたいてい一緒においでになっているお子さんが待つのが限界か、もしくは子供のお迎え時間が逼迫してきていることが多いです。それ以外ではあまりそのことをおっしゃる方はいません。
子供に退屈させないためにも当院もキッズルームがあります。でも上記の目的以外でその部屋を使うことが多いです。というのは子供を連れておいでになっていない方や受診目的によっては子供がいるような雰囲気がつらい方もいます。また逆に子連れの方にとっては子供達が騒いでしまいまわりに対して気兼ねされるお母さんもいます。そのため当院ではキッズルームを設けることで待合室を住み分けしてしまい、お互いの遠慮感を解消しています。このようにスペースをうまく活用して待合室について配慮・管理することもクリニックの仕事の一環かな?と思っています。当院においでになったことがある方はその趣旨はわかっていただいているかと思っています。よくある保育士常駐と銘打っているけど、ただの擬似ミニチュア子供保育園(時にはそれが有料)を併設しているのとは異なります。
またこの発想の延長線上で内診室などでもお子様の扱いについてはマンツーマン対応をするように心がけています。診察時、連れてきた子供に決して怪我をさせない!ということに気を遣っています。診察時間より結局長い時間いることになるのが待合室なのでその配慮はしても・しても足りないくらいだと思っています。
でも、、、あまり待つのはつらいですよね…申し訳ありません。

2019.10.04

2018年3月 引っ越しシーズン

都筑区の特殊性と思えるのがこの時期の転勤などの引っ越しです。元々、丘陵地帯でこんなに便利な地域なのになぜかほとんど何もない場所だったところに街ができています。
この時期でなくても住居を購入されて引っ越される方もいますが転居家族が主導権を持って転居されます。一方、3月・4月はほとんどが仕事関係の転出・転入にあたります。そのため、多数の方が移動となり、妊娠中であっても有無もいわさずになります。
帰省分娩先に移動するのとは意味が異なり場合によっては全く行ったことすらない場所もあり得ます。その時は今かかりつけの先生に十分相談して下さい。引っ越すことはわかっていてもどこだかわからないという方の場合は当院では最初から実家(場合によってはご主人の実家)に分娩先を決めておくように話を進めることが多いです。急に転勤の場合は、ご自身でまず当たりをつけて、その後、必要であれば私から直接分娩先に医学的な内容の問い合わせをすることもしています(特に妊娠にともなう合併症を持っている方など)。
転居の際は婦人科疾患である子宮や卵巣の病気で経過観察を要していたり、月経不順などの経過などを転居先でみてもらうための医療情報提供書の携帯も必ずおすすめしています。これがないと一から全部検査されたり(すごくお金がかかったり・痛かったり)、もっと困るのが逆に軽く思われて経過観察がおろそかにされたりすることがあり得ます。今かかっている先生にお願いしましょう(というか、引っ越すことを話したら頼まれなくてもさらっと当然のように医療情報提供書を書き始める医者が本来の姿です)。
今かかっている先生に引っ越しされる方は転居先などを話してみて下さい。とても大切なことです。

2019.10.04

2018年2月 妊娠中、嫌な感染症

妊娠中、かかると困る病気は色々ありますが、大きく分けると次の5つです。
梅毒・トキソプラズマ・風疹・サイトメガロウイルス感染症・りんご病(パルボウイルスB19感染症)です。
梅毒は胎盤形成するまでに治療開始していれば胎児への影響は回避できます。
トキソプラズマはこれに感染しているネコやブタ(養豚場レベル)の糞を吸引すると感染します。良く半生肉食べちゃったから大丈夫か?と心配する人がいますが、そんな方に限って、上のお子様と公園の砂場(野良猫がうんちするのを好む場所の代表)で遊んでたりして、そっちの方がずっと危険です。
風疹は予防接種を受けていて、その抗体がしっかりあれば防げますが、妊娠中に予防接種はできないので、予防接種による追加免疫は得られません。妊娠する前に免疫を獲得しておかないといけません。
サイトメガロウイルス感染症は風疹なみに胎児奇形を含めた障害を起こします。唾液からの飛沫接触感染で過去は全人口の99%免疫を持っていたのですが、今は70%前後と言われていて、免疫を持っていない妊婦が初感染すると胎児に異常を起こします。予防接種も治療薬もありません。
りんご病は風邪と同様にうつります。ほぼ、年齢の数字をその抗体保有率と考えて結構です。例えば28歳なら28%、35歳なら35%とか・・。従って、ざっくり計算すると1年間に1%の初感染がいることになります。初感染時妊娠していると胎児の赤血球を破壊して極度の貧血・心不全を起こして死亡します。ただ、胎児奇形はないので胎児死亡を起こさないで乗り越えられれば出生後は特に問題ないです。
これら5つの内、梅毒・風疹はほぼどこの妊婦健診施設で検査します。トキソプラズマは稀に検査しない施設があります。でもサイトメガロとリンゴ病は検査しないところがほとんどです。職業柄(看護師・保育士・クリニックの受け付け事務・不特定多数の人と会う仕事など)、感染の可能性のある方は妊娠する前に知っておいた方が絶対に安心です。ちなみに当院の職員にはこれらを説明し全員に検査を実施して、安心してくれています。

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