医院名:医療法人真理恵会 田中彰クリニック 
住所:〒224-0003 神奈川県横浜市都筑区 中川中央1-37-9 TNKビル2F 
電話番号:045-914-6560

コラム

この10年ほど、地域誌に毎月載せていたコラムです。内容的に少し古い記事もあります。

2020.06.03

クリニックの受診(2020年5月30日時点)

非常事態宣言が解除になった最初の土曜日に書いています。非常事態宣言が解除になったからといってもコロナがなくなったわけではありませんが、少し以前の生活になりつつ?あります。今回はコロナそのもののことではなく、現状でのクリニックに受診する話をします。

人混みや病人が集まるであろうと推察してしまうクリニックには行きたくなくなるのは人情ですが、切羽詰まるとどうしようもなくなります。今回の非常事態宣言中にあった出来事として代表的な2例をお話しします。

以前から子宮癌検診の結果が異形成(前癌状態を含む)のため3か月以内での受診を要する方が、本来2月には受診する予定であったのですが、コロナのことがあってクリニックに行くことをためらってしまい受診していませんでした。しかし、GW前に不正性器出血が出現し、心配になって受診しようとしたところ、熱が出てしまい保健所から4日間の自宅待機を指示され(その当時37.5度以上4日間自宅待機がまかり通っていたころ…結局、とある大臣の弁によると「誤解」だったらしいですが)、診察に来られなくなり非常に不安な日々を過ごしていた(癌になっちゃったのじゃないかと…)。

もうひとつの例は同様に2月の月経が最後で3月に妊娠反応陽性になったのですが、コロナが怖くて医療施設に受診せず、5月になって妊娠(まだだれも診てないのでどんな妊娠か不明)しているのに出血が始まってしまい、コロナが怖くても診察を受けなくちゃということになったのですが、そんな時に限って熱が出てしまい妊娠中は2日間様子みる(保健所からの指示です。これも「誤解」だそうですが)ことになってしまいました。「妊娠中のコロナ否定できずの発熱者」を診る場所はGW明けの頃はまだ確立されておらず、立ち往生状態になりそうになりました。電話での相談にはのれるものの実際の診察はできませんでした。そもそも、コロナのPCR検査は保険適応といっても指定医療施設のみで一般の医療施設である当院でしたくてもできないのです(自費で検査しようとしてもそれも受け付けてくれないのです)。

クリニックの受診は不要不急なことではないので、少し緩和中になっている今、受診しておいてください。第二波中にまた産婦人科疾患の救急症状が発熱と重なってしまうと、診療が可能なところが非常に狭められてしまいますので。そのとき相談されても、電話だけで実際の診察が出来ません。オンライン診療は妊娠中の方や癌の疑いの方などは不可能なのです。対面での診察が全てです。ちょっと検討してみてください。

2020.04.25

COVID-19(2020年4月24日現在の知見から):3回目

岩手県で2週間ルール(帰省して2週間実家に留まった後分娩先の受診)によって、破水しているにもかかわらず妊婦がたらい回しになりました。コロナにかかってないかどうか分からないからと言う理由からですが、2週間ルールそのものがコロナを完全に防げるとは思えません。あくまでも希望的観測に基づいているだけで感染ルートが不明の患者が主流になっている以上、感染者0名の岩手県でも実際の患者の存在は分からないのです。

少しでも科学的根拠を得るためには入院直前にPCR検査を実施し陰性となっているのを確認できればいいのかもしれませんが偽陰性の存在があります。PCR検査の陽性は「絶対に陽性!」であるので実施する意義は毀損されません。PCR検査を実施する意味はあります。しかし何故かPCR検査はさせてくれない(建前上はできるはずなのですが敷居が高く?実際問題で実施不能)。

一方、ニューヨークでは症状がない人の21%がコロナIgG抗体陽性となっていて気づかないうちに感染し既に治癒しています。これを関東圏に当てはめてコロナの抗体の有無を利用しない手はありません。ここからは推論が含まれていますが、コロナウイルスの抗体は今回の新型でなくても1年ほどで抗体の力価が有効でなくなることが多いため、恒久的な免疫獲得にはならないかもしれません。でも少なくとも数ヶ月は感染しないと考えられます。従って知らないうちに感染してしまって治ってしまった妊婦もいるはずなので妊娠28週の中期の血液検査の際にコロナIgG抗体の検査も併せて実施しコロナIgG抗体陽性になっているかが分かります。分娩はその検査の9週間以降(妊娠37週以降)になるので、仮に検査時(妊娠28週の時)にコロナの治りかけでIgG陽性になり始めたとしても、その9週間後の分娩時には、コロナウイルスは身体から消え誰かにうつしたりしません。また抵抗力があるので3ヶ月以内に再度コロナにかかる可能性(医療従事者がたとえ感染していても)も無くなるはずです。そして臍帯経由で移入抗体が胎児に移行するので生後3ヶ月までは新生児もコロナにはなりません。

ただ、今述べている論理は本来、どのウイルス性疾患にもほぼすべてに当てはまることなのですが、今回のコロナに当てはまるかどうかが未知です。有効な抗体価はいくつ以上が必要であるのとか、そういう結果については今回のCOVID-19についてはまだ述べられていません。調べてほしいものです。この方式がうまくいけば他の疾患(癌や心臓のカテーテル手術など)で手術を延期している方にも既感染が証明されればすぐにでも手術可能になるので朗報となればと思います。

とりあえず大至急抗体検査のキットを注文しましたが、これがいつ手元に来るのかが未定でそこが歯がゆい所です。当院の妊婦さんに分娩先で決してたらい回しにされない方法を今ある知見を集めて色々考えている毎日です。

2020.04.10

COVID-19:第二回(2020年3月30日時点)

前回に引き続きCOVID-19の話です。

前回の想定通りの経過をたどっています。想定以上にイタリア・スペインを含めた欧米に発症者・死亡者を多く認める結果になっています。でも日本もCOVID-19の方が増えています。本日、志村けんさんが亡くなられた報告がありました。

今感染が確認された場合、入院が未だできますが、今後、増えてしまうと症状がほとんど無い方は自宅待機というとんでもない指示が出される恐れがあります。以前中国で体育館みたいな場所にベッドだけ置いてあるのが写って「こんなのが入院場所だって!」といってワイドショーのコメンテーターで笑っていた方がいましたが、実はあれは正解なのです。というのはコロナ陽性で症状がない場合、ほぼ普通の状態ですが感染してない人にはうつしてしまう可能性があります(8割はうつらないとか言ってますが確定ではありません)。そしてその先で感染した人が重症化してしまう恐れがあるからです。あくまで入院施設と言うより、隔離施設としてとらえると、この体育館みたいなのはすごく理にかなっています。    

実際自宅で管理・・・できますか?クルーズ船でプロ(?)であるはずの免疫官が感染している実態と、一般家庭の家族の一人が感染するとほぼその家族全員が感染してしまっている実態の二点からすれば家庭内での管理は不可能です。もっとマスコミなりで家庭内で疑われる症状の方を管理する方法をしっかり提示すべきです。

私なりの考え(家庭内での管理方法)としては:今後この情報は刷新されます、多分・・

  1. 部屋は患者一人部屋にする。一緒に寝たりしない。
  2. トイレは使用後、触れた所を消毒する。もしくはトイレが複数あるなら患者専用にして掃除は不要(終わってからまとめて掃除で他の方は使用しない)。共有なら必ず水洗ならばふたを閉めて水を流す(そうしないと壁に霧状に感染物質が降りかかり全部汚染される)。
  3. 洗濯物は洗剤をしっかり使うなら一緒に洗ってもいい
  4. 食器は洗剤を使うなら(水洗いはだめ)、家族のと一緒に洗っていい。
  5. 感染疑い者にはマスク着用、部屋に入るときは、さすがに健常者でもマスクがいい。
  6. 手袋は不要ですが、部屋を出た後、他の所を触わる前に必ず手洗いする。本当はお風呂に入ってしまうのがいい。
  7. 換気をできるだけする。
  8. できるだけ一人のみが看護を行なう。そしてその一人は感染の恐れがあるので状態を診る
  9. 嗅覚・味覚の脱失(感覚が失われること)は、症状が起こる前の指標として扱える可能性が高い。
  10. 患者が触れた所は必ず消毒、アルコールがいいが、それがなければハイターとかの原液を水道水で20~40倍(20倍はトイレ用の濃いめ仕様、40倍希釈はドアノブなどの薄め仕様)に薄めて使用するとよい(ただし、家具などは傷む恐れがあるが、仕方ないです。塩素臭がしばらくしてもそのうち消えますから)。

まだまだ色々ありそうです。

あなた自身と家族を守りましょう。

2020.02.25

【最新】コロナウイルスについて:COVID-19

現在、新型コロナウイルス感染症が心配でならない状態です。医師そして産婦人科医の立場から述べます。一般的にコロナウイルスはヒトの風邪のウイルスとして普遍的に存在しています。ただ、ウイルスは変異するためSARSMERSそして今回のCOVID-19という新型コロナウイルスが発生しました。基本的に変異が起こっても本来コロナウイルスがコロナウイルスであるゆえんを維持していてくれれば(未だ確定していない)、胎児には奇形発症の可能性はほぼ無いと考えています。ですので、ここからは妊娠の有無にかかわらず老若男女の感染について考えます。コロナウイルスは飛沫感染、接触感染が感染経路として考えられていました。飛沫感染は咳・くしゃみなどによる、唾液の飛散で感染が拡がります。「あっ!嫌だ、くしゃみされたから唾飛んできた」という状態です。危険な範囲は2m位までです。接触感染はその分泌物(特に唾液)が附着した状態もしくは附着した手であちこち触れた場所にしばらくウイルスが留まり、それを触ってしまった手を鼻口眼(眼瞼結膜からの感染も否定されてない)に持っていって感染します。ただ、新型ですのでどのような形で感染するかは未だ確定していないのです。今一番気になるのがエアロゾルからの感染です。空気感染は呼吸をしていればうつってしまうものです。エアロゾル感染は飛沫した唾液ではなく、霧状につまり目に見えないウイルスを含んだ微小水滴を吸引して感染します。空気感染なら、船に乗っていた方は全員感染してしまったはずですが、実際は全員ではありませんでした。では、飛沫感染か?というと、船もしかり、韓国の宗教団体の集会での感染もしかり、屋形船もしかり、飛沫ではそこまでの感染が広がれるとは考えにくいです。特に船に乗った内閣官房関連の事務官が感染したのはグリーンゾーンとレッドゾーンがとてもいい加減であったのでなければ(若干、混在していて変だと思いましたが)、エアロゾル感染でないと説明しにくいです。従って、新型である以上、想定外だったから・・・というのではなく、想定範囲を拡げて検討すべきです。つまり、エアロゾル感染は否定できない。そうなると、N95マスク(完全防備マスク)でないと、鼻の上や左右の頬の所に隙間が空いているマスクでは全く効果はありません。そしてそのようなマスクの紙(フィルタ-?フィルターとは言えないレベルですが)は簡単にエアロゾルだと通過します。百歩譲ってマスクで防御するなら花粉症が完全防備できるマスクとゴーグルを装着しないとだめです。隙間だらけのマスクは却って鼻や口の前面の紙に目に見えませんが色んなものが附着していてそれを触ってしまうと自分の手が汚染されます。

みんなの触る所も感染源になりえますので直接触れないようにしないといけません(エレベーターのボタン・ATMの画面のボタンなど)。当院では待合室のソファなどもアルコール消毒をこまめにしていますが、1分前に触れた人が感染者であった場合は防ぐことができません。そのため次亜塩素酸発生装置のZiaino(パナソニック製)を24時間動かして、できる限りの除ウイルスを行なっています。糞尿からの感染も否定できていないので(SARSは糞便からの感染がありました)、公衆便所の「便座や温水洗浄機」は要注意となります。医師の立場で見ていると、今回の公的機関の管理方法は非常にいかがなものかと思うことが多すぎました。個人旅行者はかまわないなどの目先のインバウンド収入の減少を抑えてしまったため、中国に次いで感染の可能性の高い国になってしまい、これから長期にわたってインバウンド減少は否めない。船から下船して、公共交通機関を使っていいと公表して翌日に下船した人個々に公共交通機関はできるだけ使わないようにと連絡してみたり、大丈夫と言われて下船した人が実は感染者だったとか、何をやってんだかわかりません。船に乗っていた方や他で感染した方、その家族、そのまわりの方々は何も悪くないのに、公的機関の管理が悪いとこのようなことになってしまい、どこに新型コロナがあるのかが分からなくなってきました。現在、東京などの大都市でも思ったほど感染者数がそれほどでもない数字になっていますが、実際はコロナウイルスの検出検査対象者に「縛り」をつけているため、検査を自由にさてもらえれば実際はもっとたくさんの方が既に感染している可能性があります。つまり検査したくても検査させてくれないから、COVID-19肺炎と診断されていないだけです。マスクは咳・くしゃみがある方は装着が必要です(中国でマスクマスクと言っているのは全員が感染者である可能性があるからです)。防御のためにマスクをするなら花粉症が完全防御できるレベルでほんの少し効果はあるでしょうが、隙間だらけのマスクならその脱着時の自分の手指への感染リスクの方が高いと思われます。私は帰宅したらすぐシャワーを浴びています。髪の毛などに附着している可能性があるからです。それと・・・スマホの画面は公衆便所の便座なみの汚染度ですので、帰宅して手を洗うのであれば、スマホの画面も消毒します(スマホを耳に当てて通話しているのは、公衆便所の便座に頬ズリしているのと同じです)。

安全と安心という意味で言うならば安全は医療関係者がしっかり管理して安心は政治・公的機関が管理すべきです。検査対象を限定したり、検査時期が10日以上前でも大丈夫と言ってみたり安心は全く担保されていません。安全についても大丈夫かと思っていましたが、個人情報保護という仮面の元、情報を押さえて全部不安になったり、各自注意するべき時・地域が不明になるのは不安だけでく安全でもなくなってしまいます(和歌山は断腸の思いでよくぞきっちり公表したかと思います。あのおかげでどこがグリーンゾーンでどこがレッドゾーンかわかるのでレッドゾーンにも分かった上で行けるため安心です。他のところで第Ⅰ例目をひた隠しにした結果、お祭りの担当者まで感染者が出て却って全部危険となってしまっているのと好対照です)。

インフルエンザウイルスは湿度が高いと不活化(死滅という意味)しやすいのですが。コロナウイルスについてははっきりしていません。湿度が高いと長生きするかもなど諸説飛び交っている状況です。ただ、あまりに乾燥させると我々の気道粘膜が弱くなるので通常の湿度は保った方がよいでしょう。ただ、ガラス窓に結露が出る程まで湿度を上げるのがよいかは不明です。また、エアロゾル感染が否定できていないとなると、空調システム内に留まることが考えられます。室温を下げないために循環型になっている可能性も有り、フィルターだけではほこりや花粉は防げても、ウイルスは防げない可能性が高いです。さらに、そのフィルターそのものがウイルスの温床になり得るかもしれません。船のセントラルヒーティングのシステムはどうだったのでしょうか?気になる所です。

皆さん気をつけましょう。自分とあなたの家族のためです。

2019.10.04

2019年9月 ミレーナ…その後

子宮内に留置する黄体ホルモンの徐放(じわじわ継続的に、にじみ出る)ペレットのミレーナですが、健康保険適応になってから5年以上経過したため、交換においでになる方々が多数いらっしゃいます(現時点では再診料+挿入料+ミレーナの代金併せて3割負担で8960円だけです:これで5年間)。効果の程は過多月経と月経困難症の緩和ですので、多数の女性がその適応の方になります。おまけの効果は99.8%避妊、排卵痛の軽減、PMSの消滅傾向などが有り、最終的には無月経になっている方もいらっしゃいます。無月経は病的なことではないので,非常に楽になったと言われることが多いです。あくまでも、QOL(quality of life)の向上のために挿入していますので、残念にも不正性器出血がうっとうしくなってしまった方は抜去されることもあります。
よく似たものにOC(低用量ピル)がありますが、不正性器出血が少ない点がミレーナよりも優位に立っているのみで、コストが1シート(1ヶ月当たり)2000円台から3000円以上かかることも有り、さらに血栓症のリスクもあり、1年に採血検査含めて3万~4万円はかかります。つまり5年間で15万円から20万円かかってしまいます。
とにかく一番の気がかりがOCには命に関わる血栓症リスクがあるので、トータルではミレーナに軍配が上がるように感じます。
いずれにせよ楽になるので、色々婦人科クリニックで相談されるのがよいかと思います。ミレーナの交換(5年に1回の交換)の方が多数おいでになっているので、そのことを受けてまたミレーナの話を書きました。

2019.10.04

2019年8月 ペシャ・ポキッ:骨の話し

整形外科ではないのですが、今回、骨の話をします。
閉経すると骨密度が下がって骨粗鬆症になって骨折しやすくなると言われています。もちろんその通りなのですが、さらに骨自体に変化が起こっているのです。
閉経すると卵胞ホルモン(estrogen)が消失するため、いわゆる、更年期障害といわれる、多汗・イライラ・動悸等の症状のためつらくなることがあります。それ以外に、自覚症状がなくても骨密度の低下、コラーゲン線維の産生能の低下・高コレステロール血症の傾向になることがあげられます。
骨は日々、破骨細胞によって破壊され骨芽細胞で作られ刷新を繰り返しています。このバランス取りのマニュアルが卵胞ホルモンにあります。なので、いかに骨の原料のカルシウムを摂取しても簡単に骨にはなりません。設計図(卵胞ホルモンが担っている)が必要なのです。さらに、コラーゲン線維はアミノ酸から作られます。決してコラーゲンを直接食べて「この食事、コラーゲンいっぱい!だからお肌プリプリ~」っていうことにはなりません。摂取したタンパク質は一旦アミノ酸に分解され、そしてそのアミノ酸から「自分自身のタンパク」の一種であるコラーゲン線維を作らないといけません。そして、この作る過程のマニュアルを握っているのが卵胞ホルモンなのです。
そして、骨は骨単位といって骨の基本構造が束ねられています。骨単位の中に血管・破骨細胞・骨芽細胞とコラーゲン線維が存在します。骨粗鬆症は骨にスカスカになった状態でカルシウム構成が下手になって骨が圧迫でペシャッと潰れやすくなる原因となります。一方、コラーゲンは骨の「しなり」を維持するため、コラーゲンが維持されないと骨が軽度の「たわみ」すら、たもてなくなり,ポキッと折れやすくなります。
よって閉経後にはカルシウム利用法の下手さとコラーゲンの減少によって骨は加速度的に強度がなくなり、「たわみ」がなくなるので、ちょっとした外力でも簡単に折れやすくなります。このカルシウムとコラーゲンの状態を良くする方法は現時点では漢方やサプリではなく、女性ホルモン補充療法しかありません。もし興味があれば婦人科に受診されることをお勧めします。

2019.10.04

2019年7月 子宮頚部細胞診:液状化検体細胞診

子宮頚部細胞診、いわゆる子宮癌検診ですが、当院も今年4月からLBCに完全に移行しました。以前からも症例ごとにLBCを実施していましたが、すべての検査においてLBCに移行しました。
LBCとはliquid based cytologyの頭文字です。日本語に直訳すると液状化検体細胞診という意味になります。横浜市癌検診でも、サイトピックもしくは綿棒等で子宮頚部の細胞を擦過して採取して検査に出していたのですが、今年4月からはLBCを推奨されました。以前の採取法ですと採取した標本はスライドグラスに直接塗抹するため、必ず綺麗に散布・塗布しないと細胞が重なり合ってしまい、わかりにくくなります。また血液成分が混じると赤血球のせいで細胞診が行ないにくくなります。一方、LBCは採取を専用のブラシを使って子宮頚部・腟部を全面擦過しますので、もれなく全体から細胞がとれます。そしてそのブラシを専用の液体容器内で、はたくことにより細胞が液体容器内に浮遊します。その結果、赤血球は除外でき、細胞診のスライドグラス上には一層(かさならず)で塗布できます。そのため、エラーが極端に減少します。おまけの効果としてはその検体材料はHPVの検査も行えるので、もしも異常な細胞診結果でも、再度の検体採取は不要となります(内診台に2回乗る必要が無い)。良いことづくめです。ただ、一点問題があるとすると表面をブラシで、はたくので雑な歯磨きのあと歯茎から血が出るみたいな感じで1,2時間少量ですが鮮血が垂れることがあるだけです(必ず止まります)。
もし、お受けになった頸部細胞診がLBCなのかどうかは確認された方が良いかと思います。特に、人間ドックではどのレベルなのか気になるところです。子宮頚癌検診の精度という意味においてレベルで表すと、「自己採取法」<<<<<<「内診で綿棒・サイトピックにて細胞採取法」<<「LBC法」という感じです(LBC法が最良という意味です)。人間ドックはあくまでも人間ドックですので、この細胞診の精度差の存在があることを理解されておく方が良いかと感じています。

2019.10.04

2019年6月 ホームページ

クリニックを開院して14年たちました。令和元年になるのを契機にホームページ(HP)を刷新しようかと思います(スマホ用にします)。現在、作成中ですので15年目になる6月頃にはリニューアルできているかと思います。クリニック開院当時、HPの内容について結構Q&Aについて今までの経験を踏まえて文章を考えたつもりでした。その当時、私の作った文章を他のクリニックにそのままコピペされてしまったこともありました。
一番の問題点は当院においでになられた患者様から今日の担当は田中先生ではないのですか?と聞かれてしまったことです。よくある「たくさんのベテラン医師がいる!」というのとは真逆の方針で当院では「診療内容が決してぶれない」様に「私(田中彰)一人で常に診療」をしています。何で他の医者がいるのかと聞かれたかというと、HPの私の画像が一昔前のものだからです。白髪交じりの今の私とは画像の点では異なるものだったからです。この画像のこともそうですが、真剣に作り込んだQ&Aもさすがに古くなってしまいました。
他のクリニックのHPも参考までにみてみると書き出しの表題も内容もみんなお互いほぼ似ていて特徴がわかりにくく感じました。この度、この14年間この港北ニュータウンで診療し続けていて当院が明らかに他院と異なる点が色々あるのに気づいたので、それを説明しつつさらに当院の特徴を前面に押し出してわかりやすい内容のHPにしたいと考えました。いわゆる「HP」っていう感じじゃなくなってしまうかもしれませんが、当院は「何ができて、何をしている」のかがわかる様にしたいと思いました。
楽しみにしていて下さい。
今年、国から男性に対して風疹の検査及びMRワクチンの接種を行えるクーポンが来ます。利用してみて下さい(当院も協力機関ですのでご利用下さい):今回はこの段落のみが医療関係の内容の文章です。

2019.10.04

2019年4月 3D/4D「経腟」超音波画像

妊婦健診の時、超音波検査を行なうことにより、医学的には胎児及びその周囲の異常の有無を確認できるのは当然のことですが、ほとんどの方が特に胎児等に異常はありません。なので、超音波検査の目的は胎児が元気であることを確認できて、さらに胎児を画像で見ることによって幸せな気持ちになることがメインになります。そのため、できるだけリアルな画像を提示できたほうが更に良いと考えるのが自然の流れだと思います。現時点において最もリアル感を味わえるのが、3D/4D超音波検査となります。
ただ、経腹超音波(お腹の上から見る超音波検査)ですと、胎児が相当大きくなってきていますので子宮壁と胎児が接触している位置関係になると、分離して表現するのが非常に難しく、「ぬり壁」状態になってしまったり(子宮壁が覆う状態)、逆に深度を下げると胎児の内部構造のスライス面になってしまいます。そのため、別途有料で3D/4D経腹超音波検査を行なう施設では検査技師が時間をかけて、胎児が子宮壁から離れる時を狙って画像を撮っています(最新版器機では深度を変えて離れてなくても分離できるものもありますが)。
そこで・・・できれば3D/4D画像を撮ってあげたい。でも、時間をかけず、きれいにとれないかと考えた結果、胎児が子宮内で宙に浮いている状態である「経腟」超音波検査の時の3D/4D画像が良いと結論づけました。この度、経腟超音波(内診台での妊娠初期の)での3D/4D超音波検査を行える様に新しい器機に刷新させたところです。若干内診の時間が長くなりますが、当院での妊婦健診の方には希望があれば行なっています。
もちろん、当院では経腹超音波検査の3D/4D検査の時と一緒で、別途、3D/4Dの追加料金はいただかないので、その部分はある意味「タダ」です。結構綺麗にみえるので子宮の中で胎児が動いている姿を動画で見てみて下さい。さらにUSB経由で動画を保存できる様にしていますのでUSBメモリーも持ってきて下さい。
あまりにも綺麗な画像なので、お伝えしたくて仕方なく書きました(ちょっと宣伝入っているのかな?)。
あと、2019年のGWは10連休ですが、5月1日と5月2日は通常に近い時間枠で外来をしています。

2019.10.04

2019年3月 今年のGW10連休

平成から新しい元号に切り替わる時期に今年のGWが充てられています。そのため、色々な配慮のもと、10連休になるそうです。ただ、医療関係にはその期間に出来るだけの対応を要する指示が医師会などから来ています。当院では元々365日24時間、かかりつけの方の「救急要件」については対応をしています。しかしながら、救急で無くても定期健診・特に妊婦健診は10日間も空けられない状況になります。妊娠20週以降からは2週間に1回、妊娠36週以降は毎週健診する方が良いことになっています。また、妊娠ごく初期はGS(胎嚢:赤ちゃんの入っている袋)が見えるか見えないか、その結果によっては異所性妊娠の可能性もあることになります。GSはみえるけれど、その後、胎児を認めなければ枯死卵(袋だけで胎児がみえない流産)などの診断も1週間間隔で診ます。つまり、10日は長すぎる休みとなります。当院は元々、お正月もお盆もこの半分以下の日数しか休みを設定していません。救急患者に対しては今まで通り常に診ているので大丈夫なのですが、定期健診であってもこのGW中に通常診療を実施しないと医学的に危険であると考え、少なくとも5月1日と5月2日には外来を行なうことにしました。あまりに予約が多ければもう1日増やすか悩み中です。
GWであっても、出血が止まらない、腹痛がひどい、胎児が元気であるかどうか?などなど、対応しなければいけないことは「待ったなし」なので休んでいられません。医学的要件は社会的要件に優先すると考えています。
何でこんなに長くするのかな(個人の休みが長いのはかまわないのですが、社会全体でこの休暇期間を設定してしまうのは一部の人を除いて相当歪みを生じます)?

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